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【インタビュー】綾瀬はるか&柄本佑、主人公の“純粋さ”から学ぶこと「相手の心を変えられる」

『野生の島のロズ』日本語吹き替え版では、ロズに綾瀬はるか、チャッカリに柄本佑を迎え、キャラクターたちにオリジナル版とは違う魅力を添えた。

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柄本佑&綾瀬はるか/photo:Jumpei Yamada
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第97回アカデミー賞で3部門ノミネートを果たしたドリームワークス・アニメーションの映画『野生の島のロズ』。都市生活のために開発された「最新型アシスト・ロボット」のロズが体験する予想不可能な冒険と、すべてを変える運命的な出会いを描いた物語だ。

全米のみならず、世界43か国でNo.1ヒットを記録している話題作が、2月7日(金)に日本公開となる。日本語吹き替え版では、ロズに綾瀬はるか、チャッカリに柄本佑を迎え、キャラクターたちにオリジナル版とは違う魅力を添えた。

シネマカフェでは、作品公開を間近に控えたメインキャストのお二人に、作品の魅力、それぞれの役柄などについて聞いた。

声を通してキャラクターを見る


――本作への出演が決まったときの気持ちは?

柄本:僕はアニメがすごく好きなので、単純に嬉しかったのと同時に、緊張しました。ただ、作品がとっても面白かったということで、どう転んでも素敵な作品には違いないからと思って臨みました。あと、日本語吹き替えの監督がとっても素敵な方で。ね?

綾瀬:優しくて、わかりやすくて。

柄本:とても具体的な方で。だから、この監督の船に乗って行けばいいんだなという感じでやらせていただきました。

綾瀬:声優は『インクレディブル・ファミリー』以来6年ぶり。ロボット役はやったことなかったですし、微妙な感情の表現を声でうまく使い分けてください、研究してやってくださいというようなことが書いてあって。難しそうだなと思いました。いろいろなパターンを最初にやってみて、どこまで機械っぽくするのかというところも、監督と細かく話し合いながらやっていきました。

――どのような気持ちで役に臨んだのでしょうか。

柄本:僕は、吹き替えがどうしたこうしたで揺らぐような作品ではないというのがどこかにあって。いいお芝居はもうアニメがやってくれているから、自分が楽しくできるようなところに身を置けたらいいなと思いながらやっていました。チャッカリという役に、そんな雰囲気があるので。

綾瀬:チャッカリいいなと何度も思いながらやっていました(笑)。すごく羨ましいなって、途中でこういう役やりたいなと…(笑)。

最初は本当にロボットっぽく、割と決まった感じでやっていて。でもちょっと人間っぽいところも出てきたり。その辺のバランスが難しくて。終わりの方になってくると気持ちがだんだん芽生えてくる。変化していく感じが上手くいくのかなぁと思っていましたが、完成版を観てみると、最後にロズという存在がはっきり見えていて感動しました。

――感情移入したキャラクターはいましたか?

綾瀬:私は、チャッカリ。最初は嫌な奴だったのに、あんなに意地悪だったのに。そのギャップが。

柄本:振れ幅は大きいね。

綾瀬:ロズがいないと…みたいな感じになっていてすごく可愛いなと思いました。最後のチャッカリの気持ちを考えて泣けたというところがあって。すごく感情移入しました。柄本さんは、やっぱりチャッカリ?

柄本:そうだね。あと、感情移入というのとは違うんですが、すごく好きなとこがあって。ロズは敬語を使っているんだけど、ある瞬間から動物たちに対してため口というか、敬語じゃなくなる。あそこがね、妙に感動するんですよ。あの辺から始まる気がして。

綾瀬:確かに急に人間っぽくなってね。

柄本:わくわくするような感じかな? ぐっとロズ、チャッカリ、キラリの3人の距離が縮まっているような感じがして。物語としても一段ステップアップしてるような感じがすごく好きでした。

綾瀬:確かに最初、ロズには感情移入しづらい。感情ないし(笑)。だけど、あそこから急に入り込めるからグッとくるのかな?

柄本:多分そうだと思う。


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《text:June Makiguchi/photo:Jumpei Yamada》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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