岡山天音が主演を務めるNHK特集ドラマ「どうせ死ぬなら、パリで死のう。」の制作・放送が決定した。
哲学者と人生を諦めた少年が、悲観主義者エミール・シオランの思想に触発され、人生を悲観しつつもどこか楽しい共同生活を送る姿を描く本作。
大学の非常勤講師として働く昼間吉人(岡山天音)は、妊娠中の姉から甥っ子・幸太(10)を押し付けられ、預かることに。しかし間もなく、幸太が失踪。吉人はどうにか幸太を探し出すと、現実に絶望し、意味ありげに「ここじゃないどっかに行きたい」という幸太に共感。
2人の関係は深まり、共に吉人の専門である悲観主義(ぺシミズム)を突き詰めていく。“人生を悲観しつつも、どこか楽しい”不思議な共同生活を送る2人。やがて、それぞれにとって最悪の悲劇が起こる…。
脚本は期待の新鋭、伊吹一が手掛け、演出は松本仁志が担当する。
主演の岡山は、「人間のおかしみや眩さが散りばめられた台本に惚れ惚れとしました」と脚本についてコメント。伊吹氏は、「人生のどん底にいた頃出会ったのが、今回のモチーフであるシオランという思想家でした」と脚本のきっかけを振り返り、主演の岡山については「憧れの人」と語っている。
特集ドラマ「どうせ死ぬなら、パリで死のう。」は3月16日(日)23時~NHK総合にて放送。