アカデミー賞長編アニメ賞&国際長編映画賞にノミネートされている『Flow』から、日本版本予告が解禁となった。
ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる本作。
アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞にて、長編インディペンデント作品賞、脚本賞を受賞したことも記憶に新しい。
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2025年アカデミー賞では長編アニメーション賞、国際長編映画賞の2部門にノミネート。全世界興行収入2,000万ドルという、宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』を除くと最も商業的に成功した独立系アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作品に躍り出た。
Blenderというオープンソースソフトウェアで制作され、予算約6億円という異例尽くしの本作に、ウェス・アンダーソン監督は「まったくユニークで、夢中にさせられる」、日本でも大ヒット中の『ロボット・ドリームズ』パブロ・ベルヘル監督は「美しく、感動的で、奥深い」と感嘆を寄せている。
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そのほか『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ』アレクサンダー・ペイン監督、『コーダ あいのうた』監督脚本のシアン・ヘダー、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督ら、アカデミー賞受賞経験のある監督らからの絶賛も集まっている。
この度解禁された日本版本予告では、主人公の猫と旅を共にする動物たちが、壮大な冒険に繰り出す姿が映し出されている。
冒頭の猫との出会いから存在感たっぷりのカピバラ、愛嬌満点の犬、小首をかしげるヘビクイワシ(鳥)、コミカルな動きのキツネザルら、それぞれの個性あふれる動きにも注目だ。
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そして『Flow』を鑑賞した著名人コメントも到着。予告編にもコメントが使用されているアニメーション映画監督の細田守、『ルックバック』を手掛けたアニメーション監督の押山清高、漫画家の藤本タツキらに加え、斎藤工(俳優/映画監督)は「言語や国籍を超え、全ての人類に捧げられたギンツ監督からの美しく愛らしくも鋭利なラブレター」とコメント。
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カンヌやL.A.で『Flow』と同時出品の『化け猫あんずちゃん』を手掛けた久野遥子(アニメーション作家・映画監督)は「猫の目を通せばウサギだって大きいくらいなのに、こんなに巨大で美しい世界が変貌を止めないことが恐ろしい。崩れゆく世界で人間なんかじゃ到底辿り着けないようなところまで連れ去られる」と語っている。
『Flow』は3月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。