連続テレビ小説「ばけばけ」のワンショットビジュアルが公開された。
この秋から放送される本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。明治時代の松江。怪談話が好きなトキを主人公に、外国人の夫と共に怪談を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名もなき人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦を描いていく。
今回公開されたビジュアルは、高石演じる松野トキと、トミー・バストウ演じるレフカダ・ヘブン、それぞれが写し出された。撮影は川島小鳥、ポスタービジュアルデザインは西澤和樹が務めた。

高石は「トキとヘブンとして、二人が生きた道を同じようにたどりながら撮影させていただきました。そして、川島小鳥さんがその一瞬一瞬をフィルムに落とし込んでくださり、『この世はうらめしい。けど、すばらしい。』というキャッチコピーのような、はかなさと、ささいな幸せがあふれ出すビジュアル写真となりました」と話し、トミー・バストウは「とてもリラックスした一日で、小鳥さんとの作業もすごく楽しかったです。あかりさんがいつも面白いアイデアを出してくれて、ふたりの関係性を自然に写真に表現することができました」と撮影をふり返っている。
ストーリー
松野トキは、怪談話が好きなちょっと変わった女の子。松野家は上級士族の家系だが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。貧しい暮らしをすることに。どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んでくる。松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事。
外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意。その外国人教師は、ギリシャ出身のアイルランド人。両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いた。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされるも、お互いの境遇が似ていることに気が付き、心が通じるように。へんてこな人々に囲まれ、へんてこな2人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まる――。
連続テレビ小説「ばけばけ」は9月29日(月)よりNHKにて放送開始。
※高石あかりの「高」は、正しくは「はしごだか」

