蔦屋重三郎を描く大河「べらぼう」の41話が10月26日放送。蔦重はつよに初めて髪を結ってもらい“幼少期の真実”を知ることになる…視聴者からは「蔦重を守る為だったんか」などの声とともに「たぶんこれが最期の母子の会話」といった反応もポストされている。
「JIN-仁-」「大奥」の森下佳子が脚本を担当し、江戸時代を舞台に日本のポップカルチャーの礎を築いた“江戸のメディア王”蔦屋重三郎(蔦重)の人生を描いてきた本作

財産を半分召し上げられた蔦重を横浜流星が演じ、蔦重に頼まれ栃木から江戸に戻った喜多川歌麿に染谷将太。博学で冷静な蔦重の妻・ていに橋本愛。幼い蔦重を捨てた実の母・つよに高岡早紀。蔦重の元で働く滝沢瑣吉に津田健次郎。
「解体新書」や「三国通覧図説」などを出版した須原屋市兵衛に里見浩太朗。15歳で第十一代将軍に就任した徳川家斉に城桧吏。「御三卿」のひとつ一橋徳川家の当主で家斉の父・一橋治済に生田斗真。質素倹約を基本に藩政改革を行った徳川宗睦に榎木孝明。蔦重に身上半減の刑を言い渡した松平定信に井上祐貴といったキャストが出演する。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
耕書堂で蔦重と歌麿が話していると、瑣吉が近づいてきて歌麿に「お主、男色ではないのか?もしくは両刀…」と質問する。途端に険しい顔になる歌麿だが「俺、両刀だよ瑣吉さん」と答えると、「俺はそもそも男か女かで人を分けたりしねえんだよ。好きな人とそれ以外で分けてるもんでさ…その好きな人が男のことも、女のこともある」と切り返す。
その後歌麿はつよから、蔦重に自分の想いが伝わらないままでいいのかと問われるのだが、気づかれてもいいことはないとしたうえで「俺の今の望みは、きれいな抜け殻だけが残ることさ」と言って、自宅の庭の樹に付いたセミの抜け殻を見つめる…。

瑣吉に対し冷静に反応する歌麿の姿を見た視聴者からは「歌麿、普通にブチキレてません?」「知らない人にカミングアウトさせられるのは最低」など瑣吉に対する怒りの声が上がるとともに、歌麿とつよの会話のシーンに「庭に溢れる光と室内の陰影が素晴らしい」「どえりゃあ美しい画を作ってみせるなぁ」「これほんとにスタジオなの?!照明さんすご」など、歌麿の家の庭を照らす夏の日差しの美しさに感動する視聴者が続出。

その後、書物問屋との交渉のため尾張に向かうことになった蔦重は、出発する朝、初めてつよに髪を結ってもらう。そこでつよは蔦重を“捨てた”真の理由を明かす。実は蔦重の父親が借金を作り夫婦で江戸から逃げることにしたが、その先でどんな暮らしになるかわからないため、駿河屋に引き取ってもらうよう頼み込んだという。だが借金取りが蔦重のもとにやってきた際、口が裂けてもあれが親だなんて言いたくないように、父親も母親も色に狂ったことにしたという…。

この展開に「あーやっぱり預けたのだったのか!」「蔦重を守る為だったんか……その為の……」「借金苦を子供に背負わせないための決断だったんだね」などの声が上がるとともに「うわ、これ絶対最期のやつやん」「アカン…アカン…初めて息子の髪結いとかフラグすぎて」「たぶんこれが最期の母子の会話なんやろな…」といった反応がSNSにポストされている。
【第42話あらすじ】
身上半減から店を立て直した蔦重はていの懐妊を知る。蔦重が子どもの誕生を心待ちにする一方、城中では定信が幕閣内で孤立し始めていた…。
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。

