菅田将暉が主演を務める「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の5話が10月29日に放送。初日公演での予想外のハプニングに「想像させるの面白い」「リカのスリラー見たかった」などの声が上がっている。

三谷幸喜が脚本を務める本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇。主人公の演出家の卵・久部三成を菅田将暉、WS劇場のダンサー・倖田リカを二階堂ふみ、新人の放送作家・蓬莱省吾を神木隆之介、巫女の江頭樹里を浜辺美波、無料案内所のおばばを菊地凛子、WS劇場の看板ダンサー・いざなぎダンカンを小池栄子、WS劇場のダンサーで姉御肌のパトラ鈴木をアンミカ、ダンサーでシングルマザーの毛脛モネを秋元才加、交番勤務の警察官・大瀬六郎を戸塚純貴、WS劇場の用心棒・トニー安藤を市原隼人、劇団「天上天下」の主宰者・黒崎を小澤雄太、天上天下の制作スタッフ・トンちゃんを富田望生、WS劇場の支配人・浅野大門を野添義弘、ジャズ喫茶のマスター・風呂須太郎を小林薫、劇場スタッフの伴工作を野間口徹が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
「夏の夜の夢」公演初日。WS劇場では関係者を集めたミーティングが開かれ、舞台監督の伴工作(野間口徹)が1日のスケジュールを手際よく説明。その後、久部三成(菅田将暉)が「劇団クベシアター、旗揚げです」と高らかに宣言すると、場内は大きな歓声で包まれる。

お祓いを執り行うため、八分神社の神主・江頭論平(坂東彌十郎)と江頭樹里(浜辺美波)がWS劇場にやってくる。目の前を通り過ぎる倖田リカ(二階堂ふみ)を見てにやける論平。そんな父の姿に樹里はうんざり。
WS劇場のステージ上に祭壇が設けられ、いよいよお祓いが始まる。神妙な静けさの中、久部は並々ならぬ思いでステージを見つめるが――というのが5話の展開。
本番前に鼓舞しようと訪れたリカの部屋で「どうせならもっと安心させてよ、後ろから抱きしめたりとか」と言われ、リカを抱きしめる久部。動揺する久部だが、外に出たところで自称“遅れてきたロックンローラー”たちに殴られ、鼻血を出して平静を取り戻す。

また、モネは突然子どもに紅白帽が必要と言われ買いに行くことに。さらに、パトラは肉離れ、ホルモンは弁当の種類が2つあることに荒れる、支配人はセットの変更とともにカンペを全て奪われるといった具合にアクシデントが続出。仕方なく設定を大幅に変更し、なんとか開演時刻に間に合う目処もたつが、本番前に突然うる爺がプレッシャーに負けて出演を渋り始める。しかし、どんな手段をとっても芝居を絶対に中止にしないという久部の迫力に負けたうる爺は、なんとか気持ちを持ち直す。
そうして迎えた公演初日を終えた久部は、舞台は失敗だったと泣いていた。実は舞台で、うる爺が15分間も盆踊りを踊ったり、リカがスリラーを踊ったりなど、台本にない予想外のハプニングが続出。その結果、オーナーからは酷評され、劇団「天上天下」の主宰者・黒崎(小澤雄太)や記者からも陰で貶されてしまう。
そんな気になる舞台の映像がなかったことにSNSでは「まさかの初日公演全カット。うる爺の盆踊り15分、リカのスリラー見たかった」や「敢えて舞台シーンを映さずうるじぃが盆踊り15分やったり、リカがスリラーやったと事後の話をして想像させるの面白い」、「パトラは肉離れでフォルモン蹴ってウケてたとこ出来なかったんだろうなあ。支配人はカンペ取り上げられて台詞ボロボロだったろうし。その上15分盆踊りとスリラー……。一切見てなくてもさぞ滅茶苦茶だったろうなという察しはつくね」などの声が。

その後、失意のどん底にいるも、週120万円というノルマを達成するために公演を中止するわけには行かない久部は、劇場に戻る。すると、そこにシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)が待っているのだった。
そんな大物の登場に「初見からこれからの物語に大きく関係するんだろうな……と思っていたけど予想以上に大きな存在となるのでは?この先の展開がさらに気になる……来週もまた楽しみです」や「是尾さん自由人な面々に、シェイクスピアとは何かを魅せてくれるんですか⁇ 期待」、「なんやかんや、いろいろハプニングがありどうなることやらと思ってたら、無事初日スタ―ト、が不評の結果に久部さんの落胆ぶりに、救世主現る。来月の展開が楽しみです。久部さん頑張って」などの声が上がっている。
【第6話あらすじ】
クベ版「夏の夜の夢」初日公演を終えたばかりのWS劇場。客席で久部三成(菅田将暉)に声を掛けたのは、日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)だった。是尾は、久部が敬愛してやまない蜷川幸雄氏が演出した舞台にも数々出演している大御所俳優。
久部は是尾との対面に深く感激する。是尾は「久しぶりに渋谷を歩いていたら、ここの前を通りかかりましてね」と前置きすると、クベ版「夏の夜の夢」に対して一定の評価を示す。
その言葉に舞い上がる久部は、是尾を打ち上げ会場へ連れて行く。すると、手にメモをもった巫女の樹里(浜辺美波)の姿が。樹里のことが気になっている蓬莱省吾(神木隆之介)は樹里を打ち上げに誘う。しかし樹里の目には久部しか映っていない様子。そして、打ち上げ会場には、久部を見る目が変わった倖田リカ(二階堂ふみ)が待っていて――。
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は毎週水曜22時~フジテレビ系にて放送中。
