横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。その43話が11月9日放送。蔦重と歌麿の“別離”に「蔦重の鈍感さに絶望」「鈍いって罪」といった声が上がるとともに、定信を見舞う“運命”には「さすがに可哀想」などといった反応も送られている。
借金返済のため本人に断りなく歌麿を“売った”蔦屋重三郎=蔦重を横浜流星が演じ、蔦重と共に歩み続けてきたが離れる決意を固めた喜多川歌麿に染谷将太。蔦重の子どもを身ごもった妻・ていに橋本愛。一橋治済の嫡男で若くして第十一代将軍となった徳川家斉に城桧吏。数々の陰謀で幕府を陰から操ってきた一橋治済に生田斗真。質素倹約を掲げたが行き過ぎて民衆の不満が高まっている松平定信に井上祐貴といったキャストが共演する本作。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
定信は家斉から「そなたが将軍補佐を外れてもずっと指図を出す仕組みはないものか」と言われ、徳川宗睦(榎木孝明)に大老になりたいと相談。通商を求めるラクスマンに長崎での通商を許可する信牌を渡しロシアに帰らせることに成功。宗睦の後押しで大老になれると信じていた定信は、将軍補佐と老中を辞する意思を家斉に伝えるが、家斉は「これよりは、政には関わらずゆるりと休むがよい」とまさかの返答。自分が失脚させられたことに気づいた定信は「やるべきことはやり通したのは私ではないか!」と号泣する…。

この展開に「使うだけこき使って、騙し討ちでクビ さすがに可哀想や」「今までの所業を思うとザマァなのに、ちょっと可哀想になる定信」「プライドが服きてる定信にしてみれば、死んでも死にきれないくらいの屈辱」などといった声が上がる。
一方、蔦重と忘八たちが昔の華やかだった吉原を懐かしむ様を見て浮かない顔をしていた歌麿は、その後耕書堂を訪れた際、身重なていを見つめて「あの頃にはこんな幸せなかったろ。女房がいて子がいて」と口にする。その様子を見て「何か変じゃありませんでした?」と訝しむてい。その後蔦重は歌麿が西村屋と仕事をすると聞き、歌麿に問いただすと「俺、蔦重とはもう組まない」と“絶縁宣言”を突き付けられる。お前のためと言いながら自分が望むものは何ひとつくれなかったと本音をぶちまける歌麿に、蔦重は“知らないうちにいやな思いをたくさんさせ、かごの鳥にしてしまっていた”と、これまでの自分の行動を悔やむ…。

SNSには「蔦重は鈍いにもほどがある 鈍いって罪なのね…」「蔦重の鈍感さに絶望する 歌わかりすぎて辛い」などといった反応が上がるとともに、蔦重から心が離れていく歌麿を演じた染谷さんに「セリフがない時でも目の動きや口角の上げ下げ、ほんの少しの顔の動きで歌麿の気持ちや感情が明確に分かる」「すごい複雑な感情をさらっと演じてた染谷さん凄かった 切なすぎた」といった感想も。

歌麿との別離で打ちひしがれた蔦重だが、その直後、ていが産気づく。まだ出産の時期ではなかったが、子が死産になっても産婆から産むしかないと言われてしまう。出産のさなか涙を流しながら意識を失うようなカットと、その後、無精ひげを生やし放心状態で仏壇の前に正座する蔦重のカットに視聴者からは「おていさんと赤ちゃんはどうなったの?」「おていさんどうなったの」「次回予告でおていさんの声が聞こえた気がするけど」など、ていの無事を願う声が続々とポストされている。
【第44話あらすじ】
蔦重の前に駿府生まれの貞一と名乗る男が、耕書堂で書きたいと売り込みに来る。貞一は源内(安田顕)が作ったという相良凧を持っていた…。
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。


