菅田将暉が主演を務める「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の10話が12月10日に放送。蓬莱が今後重要な役割を果たすであろう展開に「徹底的にやり合って」や「楽しみ」など期待の声が上がっている。

三谷幸喜が脚本を務める本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇。主人公の演出家の卵・久部三成を菅田将暉、WS劇場のダンサー・倖田リカを二階堂ふみ、新人の放送作家・蓬莱省吾を神木隆之介、巫女の江頭樹里を浜辺美波、無料案内所のおばばを菊地凛子、WS劇場のダンサーで姉御肌のパトラ鈴木をアンミカ、ダンサーでシングルマザーの毛脛モネを秋元才加、交番勤務の警察官・大瀬六郎を戸塚純貴、WS劇場の用心棒・トニー安藤を市原隼人、劇団「天上天下」の主宰者・黒崎を小澤雄太、天上天下の制作スタッフ・トンちゃんを富田望生、WS劇場の支配人・浅野大門を野添義弘、ジャズ喫茶のマスター・風呂須太郎を小林薫、劇場スタッフの伴工作を野間口徹、シェイクスピア俳優・是尾礼三郎を浅野和之、芸人の彗星フォルモンを西村瑞樹、蜷川幸雄を小栗旬が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
トラブル続きの中、綱渡りで「冬物語」を上演し終えた夜。ジャズ喫茶「テンペスト」で久部三成(菅田将暉)を待っていたのは、カリスマ演出家・蜷川幸雄(小栗旬)だった。憧れてやまない演出家からの高い評価と熱い演劇論を直に浴びて、久部は感無量。

さらに「とにかく今は、がむしゃらに突き進みなさい」と激励され、震えるほどの感動を味わう。一方、久部が気付かないところで蜷川は、マスター・風呂須太郎(小林薫)とも親しそうに談笑を交わす。
深夜のWS劇場。久部は支配人・浅野大門(野添義弘)と共に、劇場オーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)と対峙していた。置かれたラジカセからは、逮捕されたトニー(市原隼人)の肉声が流れてきて――というのが10話の展開。
交渉の結果、120万円ではなく、劇場の家賃として週13万円を払えば良いということになる。

一方、トニー(市原隼人)の代わりに舞台に立つことになった蓬莱(神木隆之介)は、巫女の樹里(浜辺美波)に相談。うる爺がいた時が一番良かったと愚痴をこぼすが、樹里に応援され、やる気を出す。また、おばば(菊地凛子)に劇場主になると言われた久部がリカ(二階堂ふみ)にそのことを言うと、弱みを使って大門を追い出そうと提案される。実は大門の妻・フレ(長野里美)には秘密があった。

蜷川に褒められたことで周囲の意見に耳をかさなくなっていく久部。以前だったら向き合っていた樹里の提案にも、自分が決めることだからと厳しい口調で対応する。大瀬六郎(戸塚純貴)のアドリブにより、舞台は大盛り上がり。一度モネ(秋元才加)に振られた六郎は、劇中でプロポーズをしたのだった。そして終演後、再び告白。モネも真剣さに心を打たれ、六郎と交際をスタートさせる。さらに、パトラ鈴木(アンミカ)は彗星フォルモン(西村瑞樹)とコンビを組むと発表。団員たちのめでたい話に、盛り上がるメンバーたち。

そんな中、久部は大門にこれまでの売上が消えていることを指摘。実はフレは売上を横領し偽物の宝石を購入していた。オーナーに新しい支配人に指名された久部は、「一緒に夢を見させてくれないか」と懇願する大門を切り捨てる。リカに操られるように、物事を決断していく久部にSNSでは「久部がどんどんマクベスになってゆく。リカのマクベス夫人も見事。でもマクベスの見どころは主人を追い落とした後なんだよ。この後どうなる?」や「リカにいいように利用され、自ら悲劇へと突き進んでいく気がしてならないな」、「天狗かと思ったらガチで執権になってしまった……暗黒面堕ちるスピードヤバすぎるやろ久部くん。そして斜陽フラグが現れるのも超早い……」などの声が。

また、おばばの予言で「おとこから生まれたおとこ」に気をつけるよう言われ、そんな人はいないと安心していた久部だが、蓬莱の母親の名前が「乙子」と書いて「おとこ」と読むことが判明。これに対し「蓬莱が久部にどんな影響を与えるかが楽しみ」や「男から生まれた男?乙子から生まれた男、蓬莱ときたかー!やっぱり神木くんがこのままで終わるわけない!ここまで来たら久部と徹底的にやり合ってほしい!」、「マクベスの魔女の予言「女から産まれたものには破れない」が「オトコから産まれた者に気をつけろ」の落としどころ!」などの声が上がっている。
【最終話あらすじ】
支配人の大門(野添義弘)、フレ(長野里美)を追い出し、WS劇場を手に入れた久部三成(菅田将暉)。倖田リカ(二階堂ふみ)との関係も良好で、かつて案内所のおばば(菊地凛子)が告げた「一国一城の主となる」という予言が当たったわけだが、ふと、久部にもらった植木が枯れていることに気付いたおばばは、「あの男の運気が下がっておるぞ」と呟く。
たくさんのスタンド花が並ぶようになったWS劇場では、上演演目は「冬物語」から「ハムレット」へと変わっていた。主人公のハムレットを演じるのは久部だが、ひときわ人気があるのは大瀬六郎(戸塚純貴)が演じるレアティーズ。二人の対立シーンでも、観客は圧倒的にレアティーズの味方で、久部は予想外の反応に困惑する。
一方、楽屋ではヒロイン・オフィーリアを演じるリカが自信を喪失していた。久部は懸命にフォローするが、リカは楽屋を出て行ってしまい――。
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は毎週水曜22時~フジテレビ系にて放送中。


