大泉洋主演「ちょっとだけエスパー」が12月16日放送の第9話でフィナーレを迎え、ラストシーンに「スタートに戻ったラスト」「温かいけどちょっとだけ切ない」などといった声が上がるとともに、“白装束の男”の正体にも大きな反響が巻き起こっている。
大泉がテレビ朝日連続ドラマ初主演を務め、「アンナチュラル」「MIU404」などの野木亜紀子が脚本を手がけた本作は、人生のどん底だったサラリーマンがある会社の最終面接で社長から「君には今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」と思わぬ言葉をかけられ…という物語が描かれてきた。

触れて心が読める文太を大泉が演じたほか、10年後自分が死ぬと知った四季に宮﨑あおい。能力が暴走して体調に異変が生じた桜介にディーン・フジオカ。自らを利用した元上司に復讐しようとする円寂に高畑淳子。動物に“お願い”できる半蔵に宇野祥平。未来でエスパーになる薬を開発する市松に北村匠海。桜介の実の息子でエスパーとなる紫苑に新原泰佑。兆に親友を奪われた久条に向里祐香。四季を生かすため歴史を変えようとする兆、2025年を生きる若き兆である文人に岡田将生といった顔ぶれも共演した。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
最終回では10年後に自分が事故死すると知った四季は絶望感とともに、文太と文人のどちらも愛している自分に思い悩む。そしてエスパーになれるEカプセルを大量に飲み、文太と文人の両方を殺すと言い出す。一方、ディシジョンツリーが壊れ変えるべき歴史を見つけられなくなった兆は、その原因が市松、紫苑、久条だと考え、彼らを亡き者にすべく、34人が事故死するはずのクリスマスマーケットの会場に3人を呼び出そうとする。しかしその計画を知った市松は文太に連絡。文太は騙されたふりをしてクリスマスマーケットに行き、死ぬはずの34人も救おうと言い出す。

クリスマスマーケットの会場でエスパーたちは能力を駆使し、人々を事故から救おうとする。一方、文太と兆の前に現れた四季は大量のEカプセルでブーストされた能力を使い文太を吹き飛ばすが、立体映像の兆には通じない。すると四季はクリスマスマーケットに来た文人の腕をつかみ事故現場に誘導、文人を殺すことで兆の存在も消そうとする。呆然とその様子を見ていた兆の前に現れたのは、以前文太と市松らが戦った際に突然出現した白装束の男(麿赤兒)だった…。

男は兆に「2025年にデータを送れるのは2055年、その次は2070年。私はそこにいる」と、自らが2070年からやってきたことを明かし「兆が兆(ちょう)なら、私は京」と、自らが2070年の兆であることを強く示唆する…この展開に視聴者からは「麿赤兒さんは京、未来の彼だったのですね」「岡田将生(兆)の将来が麿赤兒(謎の白い老人:京)って衝撃」「岡田将生からの麿赤兒!!!???数十年間に何が起こったんだ」などの声が上がる。
そして事故から1年後、ナノ・レセプターを飲んで記憶を失った四季と文人の“出会い”と、その後ろを通り過ぎる文太らの姿が。四季と文人を出会わせる“ミッション”を成功させたエスパーたちと、今から恋がはじまる四季と文人の姿で幕を閉じたラストには「淋しいけど、やっとスタートに戻ったラスト地点だったのかな」「温かいけどちょっとだけ切ないラストでした みんなが生きていて笑顔で終われて良かった」「切ないけど…みんながいるハッピーエンドでほんとうによかったです……」といった感想が送られている。
