2月27日、少女時代のティファニー(36)と俳優ピョン・ヨハン(39)という久々の大型カップルが誕生した。2024年5月に公開されたDisney+(ディズニープラス)のオリジナルドラマ『サムシクおじさん』での共演をきっかけに交際がスタートし、約1年半を経て結婚へと発展したという。二人の交際のきっかけとなった『サムシクおじさん』を、「カップル誕生の瞬間を見定める」という視点からひも解いてみる。
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骨太の政治サスペンス『サムシクおじさん』
『サムシクおじさん』は1960年代の韓国を舞台に、理想の国家を目指す男たちの信念と野望、そして政治の裏側で繰り広げられる駆け引きを描く重厚な政治サスペンスドラマだ。タイトルからは温かなヒューマンドラマを想像するかもしれないが、実際は政治と権力を巡る激しい頭脳戦が展開される。
物語は「国民に、1日3食きちんと食べさせる社会」を目標に掲げる謎多き人物“サムシクおじさん”ことドゥチル(ソン・ガンホ)と、理想に燃えるエリート青年サン(ピョン・ヨハン)を中心に進む。

さらにティファニー演じるアメリカ帰りのエリート女性レイチェルも存在感を放つ。資本と権力側に立ちながらも、サンに関心を持ち深く関わる彼女の存在が、物語に緊張感をもたらしている。
重厚な人間ドラマと俳優陣の熱演が見どころで、映画界の名優ソン・ガンホにとっては、約30年以上の俳優キャリアの中で、初のドラマ出演作となり大きな話題を集めた。
歌姫と演技派、二人のキャリアを振り返る
ティファニーは、アメリカ・カリフォルニア州出身で、大手芸能事務所SMエンタテインメントの練習生を経て、2007年に少女時代のメンバーとしてデビュー。グループのメインボーカルの一人として、日本でも大きな話題を呼んだ『Gee』や『Genie』など数々のヒット曲を生み、K-POPを代表するアーティストに成長。近年はソロ活動や俳優活動にも挑戦し、ミュージカル『シカゴ』韓国版でロキシー・ハート役を演じ、高い評価を得た。
ピョン・ヨハンは韓国芸術総合学校で演技を学び、独立映画や短編作品で経験を積む。知名度を大きく上げたのは、ドラマ『ミセン-未生-』(2014)だ。総合商社のインターンから正社員を目指す青年役を演じ、ツーブロックで長めのヘアスタイルが役柄にぴたりとはまり、現実の会社員像をリアルに体現した演技と繊細な感情表現で視聴者の共感を集めた。
「唇が腫れるほど熱い」キスシーン
本作を二人に注目して改めて見返すと、ティファニーとピョン・ヨハンの関係には、役を超えたリアルなケミストリーが随所に感じられる。理想に燃え、時に苦悩するサンの瞳には圧倒的な熱量が宿り、視聴者はもちろん、きっとティファニーも引き込まれたことだろう。

ティファニーが演じるレイチェルは、単なる財閥の娘ではなく、自ら前線に立つ知的で華やかな女性。彼女が画面に登場するだけで空気が一変する。アメリカ育ちのティファニーが放つ英語のセリフにより、レイチェルのミステリアスさがさらに強調され、劇中では「毒いっぱいの魔性の女」「フグ女」と表現されるなど、小悪魔的な魅力も光る。
二人の距離感が大きく動くのは第9話。サンとレイチェルが初めて本音をぶつけ合い、互いの知性に惹かれ合う運命的な対峙が描かれる。交際発覚後、再び注目を集めたのはここでの激しいキスシーンだ。
ティファニーはインタビューで、「撮れば撮るほど唇が腫れて、顔が熱くなった」と振り返る。レイチェルが先に恋を仕掛け、キス前後の韓国語と英語が混ざる息の合ったやり取り、間合いや葛藤、息遣いには、役の感情以上のリアルさが感じられ、ここを「現実の恋の始まり」と捉えるファンも少なくない。

現場ではティファニーがピョン・ヨハンに英語を教えるなど、役を超えて互いを高め合う姿勢も見られ、「二人の空気感が妙にリアル」とスタッフの間で話題になったという。
情報量が多く、時系列も飛ぶため、一度の視聴では理解が難しいとのレビューもある。けれど、シーンを軸に過去のエピソードが少しずつひも解かれていく構成は、まるでパズルを組み立てるような面白さがある。
なにより激動の時代を描く『サムシクおじさん』がティファニー&ピョン・ヨハンのカップル誕生に与えた影響や、二人がどのように絆を深めていくかという視点で見ると、ひと味違った深い感動を味わえる。
(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)
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