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アドリブだらけ!飲食、スマホ撮影OK!新感覚・韓国ミュージカル『ロンドンレコード』が覆す舞台の常識

韓国ドラマやK-POPと同様に、韓国ミュージカルに魅了される日本人が増えている。そんな中、ソウル在住の筆者が連休中に訪れた仁寺洞の小劇場で、これまでの常識を覆す衝撃的な作品に出会った。『ロンドンレコード(런던레코드)』――飲食やスマホまでもが演出の一部になる、新感覚の観客参加型ミュージカルだ。この仕掛けはどう成立しているのだろうか。

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韓国ドラマやK-POPと同様に、韓国ミュージカルに魅了される日本人が増えている。そんな中、ソウル在住の筆者が連休中に訪れた仁寺洞の小劇場で、これまでの常識を覆す衝撃的な作品に出会った。『ロンドンレコード(런던레코드)』――飲食やスマホまでもが演出の一部になる、新感覚の観客参加型ミュージカルだ。この仕掛けはどう成立しているのだろうか。

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ミュージカル『ロンドンレコード』とは

舞台はロンドン郊外の古いレコード店。元伝説のバンドリーダーで店主のジョン、オーディションに30回落ち続ける歌手志望のスカーレット、正体不明のおしゃべりな旅行家チャーリーの3人が出会い、音楽を通して傷を癒やしながら再び夢を追いかけていくシンプルな青春物語だ。

2024年1月には英ウェストエンドでも上演された韓国オリジナル作品で、K-POPトレンドを取り入れた音楽も魅力。シティポップやチルアウトなど現代的なサウンドが全編に散りばめられ、ラストのダンスパーティーでは、強烈なビートのエレクトロニック・ダンス・ミュージックが舞台を一気に盛り上げる。

QRコードで飲食注文?スマホOK?の攻めた演出

登場人物はわずか3人。ストーリーはシンプルなのに、演出はかなり大胆だ。

観客は公演中、客席からQRコードで飲食物を注文できる。その配達を担うのは、なんと3人のキャスト本人たち。当然、そのたびにストーリーは止まる。でも、その中断を全部アドリブでつないでいくのが想像以上に面白い。観客へのツッコミも容赦なく、「注文しすぎ!」といじったり、子どもの反応にツッコんだり、客席全体を巻き込んでどんどん舞台が転がっていく。小さな子どもがお腹を抱えて笑っている様子まで、自然と作品の一部になっていた。

(写真=筆者提供)

さらに驚くのは、スマホの使用も自由なこと。全編撮影OKで、着信さえも演出の一部として取り込んでしまう自由さがある。実際、筆者が観た日にも観客の電話が鳴り、演者が「早く出なさいよ!」とツッコミを入れる場面があった。普通なら事故になりそうな出来事まで、笑いに変えてしまう対応力が見事だ。観客と演者の垣根を、軽々と越えてくる。

ラストはキャストに煽られて観客全員がステージへ。とはいえ、もともと客席と舞台の境界が曖昧な空間なので、気づけば筆者も演者や他の観客と一緒にノリノリで踊っていた。一歩間違えば安っぽくなりそうな演出なのに、役者の対応力とステージ回しのうまさで、ちゃんと作品として成立しているのがすごい。反面、観客参加の度合いは想像以上に高いため、演者に絡まれるのが苦手な人にはハードルが高いかもしれない。

(写真=筆者提供)

ストーリー自体はシンプルで、小さな子どもを連れたファミリー層も多いため、韓国語がわからなくても十分楽しめる構成だ。開演前には舞台監督から簡単なコンセプト説明があり、「たくさんお金を集めて日本やイギリスでも公演したいので、投げ銭のつもりでどんどん注文してください」というユーモラスな呼びかけも。この自由さと遊び心こそ、この作品ならではの魅力だ。

筆者は友人に誘われて、予備知識ゼロでふらりと訪れたのだが、初めて体験するその自由で大胆な演出に、本当にぶっ飛んでしまった。観客は子どもから年配層まで幅広く、老若男女が自然に楽しんでいたのも印象的だった。そんなふうに間口の広い作品なのに、もっと話題になっても不思議ではないと思ったほどだ。

観覧後、このミュージカルの斬新な演出についてXに投稿したところ、インプレッションは76万超。日本人だけでなく韓国人からも「知らなかった」「観てみたい」という反応が数多く届き、この作品のポテンシャルを強く感じた。

(写真=筆者提供)

小劇場作品ながら、人を巻き込み、誰かに話したくなる力がある。だからこそ、日本公演も実現してほしいし、そのために自分も“投げ銭コーヒー”を飲みに通いたくなる。久しぶりに、個人的に応援し続けたいと思える作品に出会った。

(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

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