2026年5月8日から10日までの3日間、日本の千葉県・幕張メッセで開催された『KCON JAPAN 2026』は、約12万人もの観客が詰めかけ、過去最大級の熱気に包まれました。
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今年のテーマである「Walk in SOUL CITY」に基づき、会場内には韓国の地下鉄駅やストリートを再現した没入感のある空間が広がり、K-POPからK-ライフスタイルまでを網羅する多様なコンテンツが展開されました。
その中でも韓国ドラマファンにとって見逃せなかったのが、動画配信サービス各社が趣向を凝らしたブース出展です。
まず、多くのファンで賑わっていたのがTVINGのブース。ブース内では人気ドラマ『ユミの細胞たち』や『伝説のキッチン・ソルジャー』にちなんだミニゲームが行われており、作品の世界観を直接体験できる工夫が凝らされていました。

会場では「スンロクだ!」という歓喜の声が上がる一方で、黒板に書かれた「Wanna One」の文字を見てアイドル時代のパク・ジフンを認識し、懐かしむファンの姿も印象的でした。
ディズニープラスのブースでは、SNSのフォローを通じてガチャに挑戦したり、好きな作品のフレームで写真撮影を行えるコーナーが設けられていました。

筆者も実際にガチャに挑戦したところ、見事C賞を射止め、『21世紀の大君夫人』のフォトカードを手にすることができました。こうした来場者参加型の企画は、最新のK-コンテンツに触れる絶好の機会となっていました。

さらに、U-NEXTのブースでは、人気作品のキャラクターであるソンジェやウジュのスタンドが可愛らしく配置され、ファンの目を楽しませていました。
特に心温まったのは、好きな韓ドラにシールを貼るアンケートコーナーでの出来事です。『女神降臨』のチャウヌの頭あたりにシールを貼りたいものの、身長が足りずに苦戦していた来場者に対し、スタッフがそっとサポートに回る姿が見られ、会場全体が温かな交流の場となっていることを象徴していました。

そしてKCONの夜のハイライトである『M COUNTDOWN STAGE』。
K-POPの過去、現在、未来が一同に会した祭典でした。プレショーに登場したジェジュン手掛けるKEYVITUP、そして正式デビューを控える、オーディション番組出身のH//PE PrincessがK-POPの未来を堂々と示しました。

勢いを増す"Kバンド"にも新しい顔が見えました。FTISLANDやCNBLUEなど、人気バンドを誕生させたFNCエンターテインメントの新人、AxMxPはプレショーに登場し、ラップを多く交えた楽曲を披露。本公演に登場したhrtz. wavは、また毛色の違う爽やかな魅力を持つバンドでした。
また今をときめくグループとして、CORTISやiznaが登場。今大注目のCORTISは最新アルバムの楽曲を披露しながら、自由自在にi舞台を使い観客を熱狂させたほか、iznaは『SIGN』『Mamma Mia』、そしてBOYNEXTDOORの『IF I SAY、I LOVE YOU』のカバーで多様なコンセプトを自分のものにする強みを証明しました。

今をときめくのは、K-POPグループだけではありませんでした。『暴君のシェフ』で大人気を博しているイ・チェミンも登場し、KCONを一層華やかなものにしました。

さらに、K-POPの歴史を作り上げてきた先輩たちへの敬愛溢れるステージも印象的でした。未来を担うhrtz. wav、H//PE Princessらが、BTSの『NOT TODAY』カバーで本公演の熱い幕開けを飾ったのに加え、5人体制になったZEROBASEONEは、SHINeeの『Sherlock』をカバーし、力量を発揮。

そして、Mnetのオーディション番組を通じて、夢をかなえたWanna Oneのキム・ジェファンとZEROBASEONEのキム・テレによる"最強ボーカル"のコラボステージでは、先輩と後輩歌手の特別なシナジー効果が光りました。
日韓の架け橋としての本イベントが持つ意義も再確認できました。これまでの女性たちによるラップ対決番組『UNPRETTY RAPSTAR』を代表する"名台詞"となったJessiの一言「We are not a team. This is a competition(私たちはチームじゃない。これは競争だ)」に反して、それを継ぐ日韓合同オーディション番組『Unpretty Rapstar:HIP POP Princess』から生まれたH//PE Princessは、「This is NOT a competition」と強調。

これにより、日韓の女性が競争をするのではなく、手を取り合ってこそ完成するグループであることを示しました。さらに、番組にプロデューサーとして参加し、日本のダンスを象徴するアーティストの1人である岩田剛典が、グループを紹介したことも特別な意味を持ちました。
加えて、韓国のシステムや番組を踏襲し、新たな風を吹かせ続ける&TEAMやME:I、JO1とZEROBASEONEの一部メンバーによるaespaの『Dirty Work』カバーでも"日韓コラボ"の魅力が引き出されました。

Kリーグアイドルや俳優陣の登壇や体験型ブースの充実により、極上の「インタラクティブ・ショー」としての地位を確立しつつあるKCON。日韓の架け橋として、またK-カルチャーを総合的に発信するプラットフォームとして、KCONは今後もさらなる進化を続けていくことでしょう。
取材・文=水落 さくら

