【カンヌ映画祭レポートvol.13】日本公開が待ち遠しい『シッコ』に拍手喝采!
今日は朝から注目作が目白押しだから、取り急ぎ! 朝一番の試写と記者会見は『シッコ』。『ボーリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』のマイケル・ムーアのドキュメンタリー最新作でーす。社会に対して批判的な視点を持った作品って、カンヌ向きなんだけど、彼の作品はドンズバね〜。アメリカ批判とエンタテインメント化されたドキュメンタリーって、インテリ層だけじゃなくて一般にも訴求するから、ものすごい期待感があったの。
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当然のことながら、朝一番の試写で一番大きい会場なのに、長蛇の列。それだけじゃないわ。待っても待っても入れてもらえない人続出で、一触即発のブーイングだったもの。あぁ、朝から気分悪いわ! 運良く入れた時には、ちょうど上映開始直後。
でね、作品なんだけど…もう超おもろ〜い!!
アメリカの医療業界批判、ってことだけは公表されていたけど、なんのなんの。さすがのムーア節で、カナダ、イギリス、フランスなどの諸外国とアメリカの医療現状をロケ撮影&徹底インタビューで比較して見せる、最高のドキュメンタリーだったわ。アメリカの保険って日本よりも厳しくて、国保なし。フリーランスなんて全然入れてくれないんですって。しかも、自己負担も大きくて、医療保険は不払いだらけ。現在、アメリカで集団訴訟を起こされている保険会社も取り上げられているから、きっとアメリカの報道は大騒ぎよ(笑)。もちろん、上映後は拍手喝采!
彼の作品らしく良いところもあれば悪いところもあってね。賛否両論巻き起こることは確実。これを見ると、アメリカの医療業界って、日本とちょい似? なんて、ちょっとコワイ気分にもさせられたりして。こりゃ必見よ! 日本公開待ち遠しいわ〜。
cinemacafe.net WORLD TOUR 第60回カンヌ映画祭レポートはこちら!
http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2007/
《text:Masamichi Yoshihiro》
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