『となりのトトロ』や『AKIRA』などのスタッフによって立ち上げられ『アニマトリックス』や『マインド・ゲーム』、「デトロイト・メタル・シティ」などハイクオリティな作品を世に送り出し続けてきた「STUDIO4°C」。
彼らが「ピンポン」の松本大洋による全3巻100万部突破の原作を、数々のハリウッド映画のCGを手掛けたほか、邦画でも活躍するマイケル・アリアス監督を迎えて映像化、第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したほか世界でも高く評価されたのが本作『鉄コン筋クリート』である。
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舞台は義理と人情とヤクザの“地獄”の町「宝町」。そこは自由に飛び回る2人の少年、クロとシロのたった1つの住処でもあった。しかしそこへ開発という名の地上げ、ヤクザ、暴力、実態の分からぬ“子供の城”建設プロジェクト、不気味な3人組の殺し屋の影、そして“ヘビ”と呼ばれる男が現れ、町は不穏な空気に包まれる。宝町が大きく動くとき、2人の運命も大きく揺り動かされていく…というストーリー。
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声優にはクロ役に『硫黄島からの手紙』でハリウッド進出を果たし「ブラックペアン」『検察側の罪人』などで活躍する二宮和也、シロ役に『フラガール』でアカデミー賞はじめ数々の賞を受賞、『アズミ・ハルコは行方不明』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの蒼井優。
『翔んで埼玉』の怪演も記憶に新しい伊勢谷友介、放送中の大河ドラマ「いだてん」の脚本を手掛ける宮藤官九郎、『ビジランテ』などの大森南朋、『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』も話題の岡田義徳、バラエティから映画まで多彩に活躍する森三中らも声優として出演している。
そして「STUDIO4°C」による最新作『海獣の子供』が6月7日(金)より全国にて公開。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花が、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こし、母親と距離を置いていた彼女は長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいたとき、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会い、3人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める――という同作。
主人公・安海琉花役を芦田愛菜が演じるほか、森崎ウィンがアニメ声優に初挑戦。『鉄コン筋クリート』でも声優を務めた田中泯も13年ぶりに「STUDIO4°C」に帰ってくる。さらに稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹、富司純子ら重厚な顔ぶれがそろった。また米津玄師が自身初の映画主題歌となる「海の幽霊」を書き下ろしたことも話題になっている。
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『海獣の子供』公開記念『鉄コン筋クリート』は6月2日(日)19時~TOKYO MXで放送。