しかも15歳の中学生役! さらに彼女とともに学ラン姿で登場し、早速SNSをザワつかせているのが、喜美子の幼なじみで、雑貨店の一人息子・大野信作を演じる林遣都だ。「おっさんずラブ」のドSな後輩・牧凌太とも、「HiGH&LOW」シリーズの達磨一家の頭・日向ともまた異なる、気弱で引っ込み思案な性格の信作を演じる林さんが、自身の故郷・滋賀県を舞台にした“朝ドラ”について語った。
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戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた絵が得意な女の子・川原喜美子が、地元の信楽焼にひかれ、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込んでいく姿を描く本作。どんなにつらいことがあっても、緋色(スカーレット)の炎のような陶芸への情熱は消えることはなく、喜美子は自らの窯を開き、独自の信楽焼を見出していく。
舞台は滋賀・信楽「実家の玄関にも小さめのタヌキがあります」
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林さんの“朝ドラ”出演は「べっぴんさん」以来2作目。「また戻ってきたいなと思っていました。なかなか、こんなに長期にわたって人の人生を生きられるチャンスはないですし、それが“朝ドラ”のだいご味だと思うので」と林さん。しかも、「滋賀が舞台のドラマに出演するのは初めてです。お話をいただいたとき、すごくうれしかった。滋賀が舞台というだけでやりたいと思いました」と言う。
「信楽焼は常にみぢかにありました。祖父の家の玄関には大きめのタヌキの置物があって、実家の玄関にも小さめのタヌキがあります。母は、僕が東京に行くたびにそのタヌキに安全祈願をしたり仕事の幸運を祈ったりしていたらしく、今回の作品に携われるのはタヌキにお願いしてきたおかげだと喜んでいます」と、地元ならではの秘話も。
また、「べっぴんさん」のスタッフも多く、「自分自身の人柄を知ってくれている方がいてくれて、すごくあたたかく『おかえり』と出迎えてくれました。やっぱりそういう雰囲気が作品につながっていくと思うので、“朝ドラ”の相乗効果みたいなものがある現場が好きです。滋賀でのロケはホーム感もあり、居心地がよくリラックスできました」と語り、「もしずっと滋賀にいたら目を向けていなかったと思うんですけれど、琵琶湖ってほかにはない景色で、とても空気が美味しく、町並みも人も落ち着きます」と、“ホーム”での撮影を楽しんでいる様子だ。
中学生役は「3人そろえば大丈夫でしょうと自分たちに言い聞かせました」
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彼が演じる大野信作は、幼少期から喜美子(戸田さん)と照子(大島優子)と共に過ごしてきたこともあり、「お姉ちゃんふたりの下にいる弟みたいな環境で育ちます。そんな幼少期のせいか、なかなか前に出るタイプではありませんし、学生時代もちょっと人とは違う雰囲気なんです。友だちもいないですし、内に秘めるものがある若者なのかなと思っています」と解説。
「学生服で初登場しますが、そのときも喜美子にカバンと学校で描いた絵を持たされていますし、子分的なところから始まるんです。まだ微妙な気持ちの学生時代、将来も何も定まっていない学生役なので、演じるにあたって難しいところが出てくるのはこれからだと感じています」と語り、今後、“思わぬ変化をとげる”という役柄が自身でも楽しみにしているよう。
「戸田さんと大島さんが同い年で、僕が2歳年下なんですが、中学生を演じるシーンがあって……3人そろえば大丈夫でしょうと自分たちに言い聞かせました。そこでおさななじみの絆を深められた気がします」とコメント。「3人でチーフ演出の方に、エキストラさんをリアルな中学生年齢に近づけないでください、できることなら僕たちより若干あげてくださいと冗談半分にお願いしたりしました(笑)」とも明かし、和やかな撮影現場の雰囲気も伺える。
「滋賀県出身の僕が、ドラマを通じて滋賀の魅力を伝える立場のひとりになれて、うれしいですし、楽しみです。せっかく滋賀で産まれましたし、僕も信作に共感する部分があるので、自分が滋賀で生きてきたことや、家族関係、学生時代どのような過ごし方をして、どんな気持ちを抱いていたかを思い出しながら、役に重ねていけたらなと思っています」と期待を込める林さん。「本当に毎朝元気にしてくれる、愛にあふれた作品だと思うので、あたたかく見続けてください」と視聴者に向けメッセージを送っている。
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連続テレビ小説「スカーレット」は月~土曜8時~NHK総合ほかにて放送中(全150回)。